家づくりのとき、ランドリールームを作るかどうかでかなり迷いました。共働きで子どもが2人いるわが家は、とにかく洗濯物の量が多いんです。毎日2回洗濯機を回す日もあって、「洗濯がラクになるなら」という気持ちで取り入れることにしました。
ただ、住んでみてわかったのは、ランドリールームは「作れば便利になる部屋」ではないということです。広さや設備よりも大事なのは、洗濯の流れに沿って順番に考えること。この記事では、洗う・干す・たたむ・しまうの4つのステップごとに、わが家で考えたことや失敗したことをお話しします。
ステップ1:洗う ― まずは洗濯機まわりを決める
最初に考えたいのは、洗濯機をどこに置き、そのまわりで何をするかです。ランドリールームの出発点はここなので、ここがずれると後の流れもすべてずれてしまいます。
洗濯機の前に作業できる場所があるか
洗濯機から洗濯物を取り出すとき、かごを置く場所や、しゃがんで作業する場所が必要です。わが家は洗濯機の前に人が1人立てる程度の幅しか取らなかったので、かごを床に置くと足の踏み場がなくなりました。洗濯機の前には、かごを置いても動ける余白を取っておくのがおすすめです。
手洗い用の流しがあると便利
子どもの泥だらけの靴下や、食べこぼしのついた服を予洗いする場面は意外と多いです。洗面台で洗うと家族が使えなくなるので、ランドリールームに小さな流しがあると助かります。わが家は付けなかったことを少し後悔しています。
洗剤や洗濯ネットの置き場所
洗剤、柔軟剤、洗濯ネット、ハンガーなど、洗濯に使う小物は思っている以上に多いです。洗濯機の上や横に棚をつけて、手を伸ばせばすぐ取れる位置にまとめておくと、毎日の作業がスムーズになります。
ステップ2:干す ― 室内干しのスペースを確保する
ランドリールームの一番の役割は、天気や時間を気にせず干せることだと思います。共働きだと、朝干して夕方取り込むのは難しい日が多いので、室内でしっかり干せる場所があるだけで気持ちがラクになりました。
物干しの長さは「1回分の洗濯量」から考える
わが家の失敗のひとつが、物干しの長さが足りなかったことです。家族4人分を一度に干そうとすると、思った以上にスペースが必要でした。何本の物干しを、どれくらいの長さでつけるかは、1回に洗う量を目安に考えると失敗しにくいです。
乾きやすさは換気と空気の流れで決まる
室内干しで気になるのが、乾きにくさとにおいです。窓や換気扇の位置、除湿機を置く場所、サーキュレーターを置くコンセントなど、空気を動かす工夫をセットで考えておくと安心です。コンセントは、干す場所の近くに用意しておくと使い勝手がぐっとよくなります。
干したまま人が通れるかも確認する
もうひとつ、住んでから気づいたのが通り道の問題です。わが家は物干しをランドリールームの真ん中あたりにつけたので、洗濯物を干している間は、奥の棚に行くたびに濡れた服をかき分けなければいけませんでした。干す場所は、出入り口や収納棚までの通り道と重ならない位置にすると、干している最中も気にせず動けます。図面を見るときに、洗濯物がぶら下がった状態を想像してみるのがおすすめです。
ステップ3:たたむ ― 作業台があると流れが止まらない
乾いた洗濯物を取り込んだあと、どこでたたむかも大切なポイントです。わが家は最初、リビングのソファでたたんでいましたが、取り込んだ洗濯物がソファに山積みになり、たたむまでそのまま…という日がよくありました。
ランドリールームにカウンターのような作業台があると、取り込んだその場でたたむことができます。立ったまま作業できる高さだと、腰への負担も少なく、子どもに手伝ってもらうときにも便利です。作業台の下を棚やかご置き場にしておけば、収納としても使えます。
ステップ4:しまう ― 収納までの距離を短くする
洗濯の流れで最後に来るのが「しまう」です。実はここが一番見落としやすく、わが家でも一番後悔したところでした。
家族の服をどこにしまうかを先に決める
たたんだ服を、2階の各部屋まで運んでしまうのはなかなか大変です。わが家は結局、たたんだ服がランドリールームのかごに入ったまま、そこから毎朝取って着るという状態になってしまいました。
こうならないためには、ランドリールームの近くに家族の服をまとめてしまえるファミリークローゼットを作る、もしくは下着やパジャマなど毎日使うものだけでもランドリールームにしまえる棚を作っておくのがおすすめです。
タオルや下着は脱衣所との近さも大切
タオルや下着は、お風呂に入るときに使うものなので、脱衣所や洗面所のすぐ近くにしまえると便利です。ランドリールームと洗面所をつなげて考えると、収納の位置も決めやすくなります。洗面所まわりの使い勝手については、洗面台の高さや収納量で後悔しないためのポイントでくわしく紹介されているので、あわせて読むとイメージがふくらむと思います。
順番に考えるとランドリールームの広さも見えてくる
洗う・干す・たたむ・しまうの順に考えていくと、「このくらいの広さが必要だな」「この設備はなくても大丈夫そう」と、自分たちに合った形が見えてきます。広ければよいわけではなく、流れがつながっているかどうかが大切です。
- 洗う:洗濯機の前の余白、流し、小物の置き場所
- 干す:物干しの長さ、換気、コンセントの位置
- たたむ:作業台の有無と高さ
- しまう:収納までの距離、脱衣所とのつながり
このリストを打ち合わせに持っていくだけでも、設計担当の方との話がぐっと具体的になります。
これから家づくりをする人へのアドバイス
ランドリールームは、毎日の家事を確実にラクにしてくれる場所です。でも、なんとなく作ると「干す場所はあるけど、たたむ場所がない」「収納が遠くて結局かごに入れっぱなし」ということになりがちです。
まずは、今の自分の洗濯の流れを1日だけ観察してみてください。どこで洗い、どこで干し、どこでたたみ、どこにしまっているか。その流れを新しい家でどう短くできるかを考えると、自分たちにぴったりのランドリールームが見えてくるはずです。
わが家も失敗はありましたが、雨の日に洗濯物の心配をしなくてよくなったのは本当にうれしい変化でした。ぜひ、楽しみながら計画してみてくださいね。
